グランデュオ代沢５

本計画地は、南側に淡島通り、西側に私道が接する角地に位置しています。
建蔽率100％の敷地であるため、まず初めに敷地いっぱいのボリュームを検討しました。その後、法的・外的要因により形状を調整しながら、特に淡島通りからの視線を意識した計画を行いました。建物のファサードと外構フェンスの一体感を創出するため、フェンスを建物本体に組み込み、その上層にデザイン性の高いパネルを設置しています。これにより、外構フェンスと一体となった統一感のあるファサードを形成し、淡島通りに対してしっかりと顔を向けた印象的な外観を形成しています。

淡島通りは、古くから人の往来が多くある道で、現在でも人や車の往来が目立ちます。そんな淡島通りの人々の流れに合わせ、積層ボリュームを計画することで、建物の横ラインを強調しました。そうすることで、淡島通りと調和のとれた建築とします。

※「設計のこだわり」に使用している画像は、イメージを表現するための参考として掲載しております。実際の仕上がりとは異なる場合がございますので、ご了承ください。

地下階に位置するドライエリアは、二層分の吹き抜けとすることで、室内にも光が差し込み、豊かな住空間を生み出します。また、前面道路に面した花壇には多くの植栽を配置し、ドライエリアと前面道路が緑を介して繋がる計画としました。

共用部の吹抜けには大きな花壇をイメージした中庭を設けました。この中庭には、光や雨が差し込み、植物の生き生きとした様子を感じられるとともに、夜はライトアップによって幻想的な空間を演出することで、入居者の日常に癒しを提供します。

代沢は、近隣に下北沢や渋谷といった大きな駅があり、大使館も点在しているため、年齢や国籍の異なるさまざまな人々が住んでいます。そんな代沢には、飽きの来ない、どんな人にもマッチする内装デザインがふさわしいのではないかと考えました。
そこで、内装デザインのコンセプトを「ニュートラルカラーの洗練された空間」とし、どんな入居者や家具にも調和するデザインとしました。