グランデュオ武蔵小山5

本計画地は三方が道路に面しています。北側および東側の道路幅が狭く、南側には隣家が近接しており外からの視線が気になる可能性があります。そこで、プライバシーを守るために大きな窓はバルコニー内に設置し、外壁面には小さな窓を配置しています。この工夫により、外部からの視線を避けつつ、十分な採光を確保できるようにしています。また、敷地全体を有効に活用した設計としています。

日影規制により建物の高さに制限がありますが、敷地内の高低差を活かし、1階の床を地盤面より少し下げることで、天井高を確保しています。内部空間はゆとりを持ち、開放感のある快適な生活空間を実現しています。

日影規制により、5階部分がセットバックプランとなっています。そのため、下階に壁のない位置に外壁が立つ形になります。一般的には、下階に梁を出してその上に壁を立てる方法が取られますが、本物件では逆梁の設計を採用し、4階の天井をフラットに仕上げています。この工夫により、構造的な安定性を保ちながら、より開放感のある快適な空間を実現しています。