COLUMN
2018.06.13 2024.03.14 不動産投資
不動産投資家の年齢層が広がっている真相
世田谷区・目黒区・渋谷区の城南3区で不動産投資をおすすめする「フェイスネットワーク」では、老若男女問わずさまざまなお客様と日々接しています。その中で実感するのが意外にも30代前半で積極的に不動産投資を検討されている方が多いということです。
若年層にも着実に広がっている不動産投資
「不動産投資家が低年齢化している」とも言われていますが、なぜそうした傾向にあるのでしょうか。今回は不動産投資を行ううえでの年齢に注目してみたいと思います。
低年齢化を後押しする融資要件の緩和
近年のブームの影響もあり、早い人であれば30代前半から始めるのも決して珍しくなくなってきている不動産投資。当社の実感値でも、投資家の中心年齢層が30~50代であり、世間一般の方がイメージする不動産投資と実態はかけ離れているかもしれません。それくらい年齢層は下がってきているのが現状です。しかし、なぜ一般的に収入が安定し始めると言われる30代前半にも、不動産投資が浸透しつつあるのでしょうか。
その理由の1つとして、融資要件の緩和が挙げられます。当社でも30代前半に融資先を紹介し、ローン審査を通過してきた多くの実績がありますが、そうした背景には「貸したくても、借り手がいない」という金融機関の事情が関係しています。2018年現在、日本は不況時からの回復を果たしているものの、その恩恵を受けているのはほぼ大企業。中小企業はいまだに苦しい状態が続いており、倒産や廃業に追い込まれるケースも珍しくありません。
そんな状況下において、金融機関が新たな“お得意先”として熱視線を送っているのが不動産市場なのです。2015年に日本銀行が発表したデータによると、銀行が個人向けにアパートローンなどの賃家に対する新規貸出の総額は過去最高の3.1兆円にのぼりました。不動産投資の裾野が広がっており、貸出先に悩む地方銀行らが積極的にアパートローン市場に力を入れているということも追い風となり、若くても融資が受けられる可能性が高まってきているのです。
不動産投資を始めるのに最適な年齢とは
金融機関からの融資が受けやすくはなりましたが、とはいえ若くして不動産投資が成功する確約があるというわけでもありません。以前より入口のハードルは下がったものの、不動産投資は自己資金や年収の額によってもその後の計画が変わってきます。20代でその両面をクリアしていれば、もちろん不動産投資に踏み込むべきですが、そうした方はほんの一握りです。そのため、その方の属性にもよりますが、金銭面の条件に合うという意味で不動産投資に適した年齢は40代だと言えるでしょう。
40代が一番旬な時期だと言える理由としては、融資を受けてローンを組むうえで年収が高く、勤続年数も長いことが挙げられます。不動産投資には、「キャッシュで物件を購入する」「銀行融資を受けて物件を購入する」の2パターンがあります。子どもの教育費などで何かと出費がかさむこともあり、貯金額が少ない家庭もあるでしょう。しかし、属性の高さから融資が受けやすいという利点もあるだけに、手持ちの現金が少ないとしても十分に補うことができると考えられます。
次におすすめなのが30代です。本業で安定した収入と貯蓄がある方は、不動産投資を始めることをおすすめします。たとえば35歳で30年ローンを組んだとしたら、定年退職を迎えるであろう65歳には完済を実現できるでしょう。その後は家賃収入による不動所得で悠々自適にスローライフを満喫することも可能です。金銭面での目処がある程度ついているということが条件にはなりますが、30代は不動産投資を始めるに当たってバランスの取れた年代であると言えます。
高齢でも融資が実行されることもあり年齢は関係ない
30~50代が中心であり、近年では30代前半、さらには20代にまで広がりを見せている不動産投資。低年齢層化が何かと注目を浴びますが、反対に70~80代の定年退職を迎えて老後に突入している世代でもマンション投資に興味を持つ方が増えてきています。極論、不動産投資には年齢は一切関係なので、たとえ高齢であっても行えますが、多くの方が気にするのが「融資」です。実際に当社でも「自分の年齢でも金融機関から融資を受けられるのか?」という質問を多く耳にします。
しかし、当社のお客様の中には、81歳で35年返済の融資を契約した方もいます。この年齢になると同じ返済期間の住宅ローンは組めませんが、不動産投資向けローンならそれも可能です。不動産投資向けローンは契約者の年齢ではなく、対象の建物の耐用年数によって設定されます。そのため、子どもなど次の世代にバトンタッチする計画がうまくなされていれば、物件とともに返済を引き継ぐことを想定したうえで融資を受けられるのです。
不動産投資向けのローンがあるため、年齢関係なく不動産投資を行うことはできます。しかし、高齢であれば物件の引き継ぎなどの問題をクリアにする必要があり、20代であれば資金調達の目処を立てるのに苦労するかもしれません。購入後の運用面を考えるのであれば、年齢は関係ないとはいえ、もろもろの条件が整いやすい30~50代が不動産投資を始めやすい時期であることは間違いありません。