グランデュオ白金高輪

本計画地は白金高輪駅の徒歩圏内に位置し、六本木・大手町への直通アクセスを誇ります。周辺は高級住宅街の落ち着きと品格、豊富な緑に恵まれ、洗練された店舗も充実。教育・医療機関も揃い、安心の環境です。さらに高輪ゲートウェイシティや白金・三田エリアの再開発が進行中で、今後ますます都市機能が充実し、将来性が期待されるロケーションです。働く人々に上質さと快適さを提供する新たな拠点とするべく計画しました。

低層部には、大判の石目タイルを採用。落ち着きある質感と存在感のあるスケールが、どこか京都の街並みを想わせる風格を漂わせ、通りに静かな重厚感をもたらします。
一方、３階から最上階にかけては、木目調の彩実（あやざね）仕上げを施し、木材のもつ力強さとやわらかさをデザインで引き出しました。
深い陰影と豊かな表情が、空に向かって垂直に立ち上がるファサードにあたたかみを添え、鉄骨造のシャープな構成にやさしく呼応します。
異なる素材の表情が重なり合うことで、街並みに溶け込みながらも、ひときわ目を引く存在感を放ちます。

建物側面には、緊急時の避難動線としての機能を果たしながらも、外観デザインの一部として成立する鉄骨階段を配置しました。
無骨になりがちな階段も、メタリックな素材のシャープさに、やわらかな曲線を描く手摺を組み合わせることで、硬質さのなかに軽やかさと動きを感じさせる、現代的な造形へと昇華させています。

各フロアに設けられた窓は、最大限の開放感と自然光を取り込むことを目指しています。天井近くまで広がる大きな窓面は、室内に明るさと広がりをもたらし、働く人々や集う人々に快適な環境を提供します。外部の景色を室内に積極的に取り込むことで周囲の環境との連続性を生み出し、創造性を刺激する開放的なワークスペースや活気あふれる交流空間を実現します。