グランデュオ都立大学3

敷地は都立大学から徒歩5分ほどの場所にあり、都心まで非常にアクセスの良い好立地です。駅周辺には商店街がありつつ、住宅街も広がり、便利で住み良いエリアになります。
駅から敷地まではサクラ並木、イチョウ並木と都会にいながらも季節を感じる豊かな環境にあり、一方で目黒通りに面し、交通量が多く、騒音や視線の解消等、都会に住む際の避けては通れない問題がありますが、三角形という敷地形状や周辺環境、コンテクストを読み解くことで、環境と共生する魅力的な建物を目指します。

敷地は三角形を描き、目黒通りに沿って平行に対峙しています。交通量の多い目黒通りに対しては大きな壁を立て、騒音や視線の解消を図ります。
その他の2辺も同様に壁を建て、周辺からのプライバシーを保ちます。
一方で三角形の角は開口部とし、開き方を調整することでイチョウ並木を感じたり、視線の抜けによって想像以上の部屋の広がりを感じる空間とし、一階店舗は壁の配置により中に誘い、視線の誘導を行います。
また、周辺環境で視線の方向や抜け感を変化させ、それぞれの高さを生かした眺望を獲得し、敷地をオフセットして導かれた3辺の壁によって、内部環境を豊かにコントロールする建物を目指します。

1フロア1住戸であることから、共用部から居住空間にグラデーショナルに空間を連続させる計画とします。水廻りとEV コアをひとまとまりとすることで、L 字に抜ける大きなワンルーム空間を実現します。キッチンとエントランスを一体的につくることで、南北に繋がる空間の自由度を高めます。また、各角へ向かって開口部を設け、光や風の流れ、視線の抜け、プライバシーを確保します。