公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「2024 年度グッドデザイン賞」において、当社が手がけた「グランデュオ代々木3」「グランデュオ代々木2」「グランデュオ大森山王2」「グランデュオ富ヶ谷3」「グランデュオ中野6」の5物件がグッドデザイン賞を受賞しました。
グッドデザイン賞とは
1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモー ションの活動です。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されています。
01
グランデュオ代々木3
本物件は、働き方改革が叫ばれ、時間や場所にとらわれない働き方と暮らし方が求められるとともに、プライベートとパブリックのシームレス化が進むなかで、住まいに求められる機能を多様化し、ただ住むだけではなく、新しい時代に適応する間取りを提示できるような建築を目指し、設計いたしました。
02
グランデュオ代々木2
本物件は、三叉路の角地に位置しており、多方面からの見え方が意識される街並みをつくる基点となるような場所に建ちあがります。暮らす人や移動する人など、建物の前を通る人の流れを受け止めるよう、敷地形状に沿った曲線でデザインいたしました。
また、金属メッシュのスクリーンを設置することで印象的な外観とするとともに、ランドマークとしての役割も持たせました。
03
グランデュオ大森山王2
本物件は、起伏のある狭小住宅密集地に建ちあがります。建物を3棟に分けることで棟間に風が通り抜け、遊歩道沿いのような緑の豊かさと風を感じられる計画といたしました。
また、計画地周辺には公園がないため、「公園のような空間がある暮らし」というコンセプトを掲げ、中庭に工夫を施しています。
04
グランデュオ富ヶ谷3
本物件は、戸建住宅や小規模なアパートが建ち並ぶ富ヶ谷エリアに位置し、北から南へ緩やかに登る丘の途中にあることから、坂のある街の高低差を活かすことが求められました。
緑豊かな富ヶ谷の特性を活かすため、あたかも昔からそこにあったかのような素材感、シンプルと多様性が共存する物件コンセプトとし、居住者間の交流が自然発生する場の提供を目指しました。
審査委員の評価
周辺環境は渋谷区の閑静な住宅地で2、3階建ての建築が密集した状態で建ち並んでいる丘状の高低差のある敷地である。密集して隣家があることから、光や風を取り入れるコモンスクエアを中心に配し、全住戸共有のアプローチ空間となっている秀逸な計画である。地下一階、地上3階建てとし、17戸の住戸は一部メゾネット住戸がある画一的でない多様な平面、断面計画とし、開口部は周辺の庭の環境を取り入れながら内部空間が明るく開放的な暮らしができるように丁寧に考えられている建築である。今後もコモンスクエアを中心に帰属意識が育まれ、良好なコミュニティが育つことを期待している。
05
グランデュオ中野6
本物件は、中野エリアの住宅街の入り組んだ小道のなかに建ちあがります。
地形は北から南へ緩やかに登る丘の途中にあり、傾斜による高低差の活用と、ずっと前からそこに建っていたと錯覚するような素材感、シンプルでありながら多様性が同時に存在する建物を開発テーマとし、共有部にも工夫を凝らし居住者相互のコミュニケーションを誘発する場となるようデザインいたしました。